水平線を描いた 縁取ったはずの思いは 夜から朝にかけて 滲んだ 滲んだ 君をずっと 僕はずっと 忘れないようにと 波は今、春の風に溶けた 水平線の向こうへ 向こうへ 上がっていく速度に 身を任せ 前を照らして 照らして 手を伸ばしたら 届きそうな気がするんだ カーラジオからのニュース 空っぽになったサイダー 変わっていないままの青さを 確かめていた 君をずっと 僕はずっと 抱きしめたまま 波がまた、春の風に溶けた 水平線の向こうへ 向こうへ 時計も見ないで 身を任せ 窓を開けて 開けて ほら、その涙も 春の風に溶けていく 水平線の向こうへ 向こうへ 上がっていく温度に 身を委ね 君を探して 探して 目を閉じたら 今年も春が来て 水平線の向こうへ 向こうへ 上がっていく速度に 身を任せ 前を照らして 照らして 手を伸ばしたら 届きそうな気がするんだ