明けの空に浮かぶ優雅な三日月 眩しすぎて行方不明の星の屑 だれもかれも眠りの淵で瞬き 知らん顔で夜露を食べる花の種 この世界から ぼくだけを連れ出してよ ついでにちょっと 成層圏からこの街を見下ろしたら ぼくが生まれた朝も きみに出会えた夜も 万華鏡のように 妖しく光り絡まって蘇るよ 夢を濡らした日々を 自分勝手に積み上げて 雲に届けばひと口でほら 泡のように消えた 急ぎ過ぎたメトロノームの音色に 色を付けたあの日のぼくと踊り出す やぶれかぶれ 酸いも甘いも爆音で おとぎ話 それもそうだな 人生は 風が鳴いたら さよなら 目を伏せないで 合図を待って笑い飛ばしてよ 遠くまで 知らないふりで 待ちに待った無重力で 空を一気に飛び越えて 走馬灯がもし流れるのなら 取り出して抱きしめるよ 旅の答えはすでに エンドロールのその中に 逆さまの文字 愛しいあの子 泡のように消えた この世界から ぼくだけを連れ出してよ 最後にちょっと 成層圏からこの街を見下ろしたら ぼくが生まれた朝も きみに出会えた夜も 万華鏡のように 妖しく光り絡まって蘇るよ 夢を濡らした日々を 自分勝手に積み上げて 雲に届けばひと口でほら 泡のように消えた 最果ての空 星に届くよ