発音が上手くできない夜 息遣いを名前にし 文末がずっと決まらないで 繰り返している 言いかけた後で気付くの 今更二人は言葉には成れないようだ 馬鹿気ていよう 許す度 私の体温価値を無くして 邪魔になって 揃えた変温あなたに 成ったみたいだったな 一思いに出来ない態度 愛になる様を見ていた 肌色さえ見えない盲目の中で 却下した理性惰性の爪先の蠢き あなたの合図で善悪は逆さまになる 許す度あなたの体温はぐれていって 遠くなる 揃えた変温あなたに 成ったみたいだったな 一思いに出来ない態度 愛になる様を見ていた 肌色さえ見えない盲目の中で 必然のしるしは 裏返った靴下になって 室外機の音に声を隠して愛を 逃す 時間を含んだ口の中は 水煙をただ吐いて 分解された熱の中じゃ間に合わない 許す度私の体温価値を無くして 邪魔になって 揃えて変温あなたに 成ったみたいだったな 一思いに出来ない態度 愛になる様を見ていた こころが 離れていく事は 寂しい事だ