眠るまちの呼吸が帳を巡り 暁の微熱が夜に溶けていく 揺らぐ空と水平線 琥珀色が滲む頃に モノクロの景色が彩度上げていく 霞む目を擦って きつく縛る糸解いたなら 「(さぁ、)行かなくちゃ」 合図を待っているよ 君を 教えて 仄明かり閃いて残像だけが 残る薄ら寒光がレンズを抜ける 歪む光波の平行線 象牙色が散るように ヒメウツギの匂いが漂っている くすんだアルバムを 戸棚の奥から取り出して 「(さぁ、)言わなくちゃ」 噤んでた言の葉を紡いで とじこめた想いを きつく縛る糸解いたなら 「(さぁ、)行かなくちゃ」 合図を待ってるよ 今も