通りがかりの海辺の町に あなたは車を止める はしゃいで酔いしれた夜は 何かが起こる予感がする ドアを開けたまま 降りない私に つくり笑いの笑み浮かべ 大人の恋はこんなものとばかり 冷たい口唇ほほに押しつける 私には はじめての恋めぐり 積みあげた あなたへの想い とぎれとぎれて 夜の波に押し流されてしまった… 恋に無器用な私にはまだ 言葉さえ見つからない 肩に掛かるあなたの腕を すり抜けて走り出してしまいそう こんな時なにか やさしい言葉を かけて欲しいと思うけれど 砂をけって歩き続けるあなた 何故に私を 誘ったりしたの? 私には はじめての恋めぐり ほうり出した あなたへの想い ゆられゆられて 夜の波にのみ込まれてしまった…