誰にも知られず歩いた この無数の夜 胸に刺さった願いだけが今も熱く 砕けた地平駆け抜け 背中に影だけ 名を呼ぶ者も 帰る場所も 何ひとつない 剣(つるぎ)を振るう 理由(わけ)すら 忘れかけてた それでも 心のどこかで まだ諦めきれずにいた 壊れかけた空 見上げて 「終わり」だけが 未来じゃないと 握った刃 震えてる 誓いはまだ生きている 飛び散る火花の中で 運命(さだめ)なぞるように この瞬間(とき)だけは確かに 生きていると 譲れない想いが この腕動かす 孤独の闇 進む者 絶望さえ 斬り裂け 深紅に染まる空 音もなく燃え尽きて 沈む闇がすべて飲み込む 傷ついた記憶たち 刃のように疼く 過去を背負うことが 強さになると知った 力じゃ守れないものが この世界にある だけど手放すには まだ早すぎるから 運命なんて壊せばいい 誰かが敷いた未来なんて 何度でも立ち向かう この命 燃え尽きても どれほどの絶望でも刃 置けはしない 誰かのためじゃない 自分のために 刻まれた痛みの数だけ 強くなれるなら この身が砕けるその時まで 信じた道 貫け 瞼を閉じれば浮かぶのは 笑っていた日々 それだけの後悔 何も守れなかったあの日の自分に もう二度と 負けたくないから 戦う理由(わけ)なんて ひとつでいい 生きる意味 今この刃で刻め 限界(かぎり)を超えたその先で 新たな世界が見える 恐れも涙も全て 力に変えていけ 刃が砕けても 夢だけは壊せない この名もなき冒険 終わらせはしない そして刃は再び 「未来」へと閃く