儚く薫る色香に 今宵は夢の戯れを ひらりはらりと踊るは 揚羽の舞の如く 甘き羽音に乱れて… 月夜に声を囀らん 銀の河に舟を浮かべて 星を奏で遊び 指に残る光に問う 明日の在り処 答えは遠く切なく 泡沫の夜空へと泣いて…消えて… 愛に彷徨いしこゝろよ どうか忘却の彼方へ いっそ桜のように散り 歌の中へ抱かれ果てよ 「誰も真似てはならない」 胸に咲いた言の葉 黄昏-たそがれ-の記憶の中 強き支えの礎に 人は産まれに逆らえない 傀儡-くぐつ-だと言うのか? 然れど…この熱き鼓動は 誰が為か?を くるりくるりと生るは 運命の輪ではなく 僕の道だ 喉を鳴らし風を翔けて 僕は僕だと今宵飛ぶ 人形-のろい-の糸を切り裂いて ありのままに あるがままに 艶やかに濡れる瞳 色香に浸かり満ちた 沼に…おいで… 人生-カンパネラ-を響かせよう 未来は無限の花火だ 刹那も永遠もこの今も 歌の中へ抱かれ果てよ 甘き羽音に乱れて… あゝ無情の調べに