透ける声が響く 翳む足跡 息を追い続けて あの時の世界はもうどこにも 無いと判らされる 白に染まる空気 霞む匂いは 軌跡を辿って 記憶の糸ほどいていく 愚かな偽りだとも 知らずに縋っていた ああ 星の輝きが皮肉な程に美しい まるで穢れをかばうみたい いつかの君がくれた言葉の光が 強く呼吸をさえぎる ああ 無垢な代償 虚妄に溺れた方が 確かに報われたのに 期待と泡沫な愛に囚われて 淡く息をするだけ ♪ ああ 星の輝きは皮肉な程に眩しい 過去も未来も辿っていく いつかの君がくれた言葉の道筋 目指す場所もないくせに もう 私はひとり 世界は無慈悲に誘う 光の傷を濁らせた 痛みをさらわれて 紅を塗った 胸の音をとめるの ♪ 君の音をとめるの