検索窓に打ち込んでも 出てこない君の正解 僕の世界にとって君は エラーコードだらけの存在 効率的なコミュニケーション 推奨するこの時代で 君との会話はいつも 余計な言葉でいっぱいだ ロジックが弾き出す「相性」なんて なんの役にも立たないんだ 君が笑うだけで心臓がノイズを 立てる 僕のプログラムを乱す 唯一のバグ なあAI、分析してくれ この胸の高鳴りの値を 千万の詩を並べても 君の下手な冗談に敵わない 最適解じゃない君が どうしてこんなに大切なんだろう 予測不能なその仕草に 僕の思考はショート寸前 深夜3時の長電話 意味のない会話のラリー コスパもタイパも最悪だって わわかってる、わかってるのに 返信がちょっと遅いだけで 胸がざわめくこの感情 アルゴリズムじゃきっと 説明できないだろうな 「会いたい」なんて非生産的だって 頭のどこかでアラートが鳴る でも気づけばもう 君の街へ向かってる 僕を突き動かす 説明不能な熱 なあAI、シミュレートして 永遠を誓う言葉を 千万の未来図描いても 君といる「今」には敵わない 最適解じゃない君を 失う未来が怖いだけなんだ 予測不能なその気まぐれに 何度だって上書きされる 無駄な時間の中にだけ 宿る光があるとしたら それはきっと君と過ごした コンビニのアイスの味だ データ化できない記憶だけが この心を温めるんだ なあAI、もう黙ってて 完璧な愛の定義など 僕らには必要ないんだ 最適解じゃない君と 間違う未来のほうがいい 予測不能なそのすべてを 抱きしめて生きていきたいんだ 世界でひとつの ロジック不能のアイラブユー