比べることじゃないんだけど 僕より苦しい不幸の先を 君は 笑って歩いていこうとしている 「どうして こんなに優しいやつが こんな目に あわなきゃいけないんだよ」 君は困った顔して 笑って 泣いていた きっと神様なんていないから あなたは誰に救われることもなく あなたの痛みや あなたの暗闇を 一人で飲み干すことでしょう それでも あなたが生きていくことに なぜか僕が救われてしまうから 僕も あなたが そう思えるように 生きてみたいのです 優しい顔で奪う人 丁寧な言葉で騙す人 あなたより死んで欲しい人が たくさんいるのにな きっと誰もが分かり合うこともなく きっと誰もが一人で死んでいく そんな現実に 抗うみたいに 誰もが分かり合いたいと願う それでも あなたが生きて行くことを 苦痛と共に選んでしまうから 僕も あなたと 同じ痛みを知りたくて 生きてしまうのです 手と手を繋いだとしたって 僕はあなたとひとつにはなれない 「永遠なんか無い」って 思ってたけど 僕たちは 永遠に一人のまま あなたが夜を越えて バッドエンドの向こう側に走り出す あなたが日々を越えて 今「生きる」ということを 感じている きっと神様なんていないから あなたは誰に救われることもなく あなたの痛みや あなたの暗闇を 一人で飲み干すことでしょう それでも あなたが生きていくことに なぜか僕が救われてしまうから 僕も あなたが そう思えるように 生きてみたいのです 僕は あなたが そう思える日まで 生きてみたいのです