夢から醒めたら知らぬ間に 燻んだ悪意が棲らす場所へ 漆黒は 僕の 距離感だけを奪っていく 仕組みを廃した呼吸 独りでに巡る酸素と走馬灯 浮遊感 全能感 夢の中ではいつも無邪気な子供で ガラス越しに見守られてる 探査員の人生は 文字通り闇夜の流れ星 観測者のいない 虚の空に孤独を添えて 誰も知らない場所へと 永遠に続く借り暮らし 凍える寒さ 凍りついた指 沸々と、確実に、 記憶は脳から溶けていく 倦怠感 絶望感 惑星へのメッセージは誰にも届かず 秘密裏の夢は朽ちていく 探査員の人生は あの日見た出会いの繰り返し 犯した罪の記憶も また漆黒に混ざって消える ひたすら繰り返すんだ くだらない人生だ もういいさ 全てをやり直し 夢も希望も 事切れる 避けられぬ永遠の死 避けられぬ永遠の死