濃霧とは程遠いけれど 霞がかった空から なんだか目が離せなくなった 夕暮れ 右ポケットの中でベルが 鳴っているのを ただ聞いていた ふと開け損ねたピアスの穴が チクチクするのが 分かった 薄紫の香りがして 私の心の隅をつついても 君のことなんて 思い出したりしないわ 伸びた私の髪が 顔にふりかかるのが なんだか愛おしいと思った 夕暮れ 名前呼ぶ声がした 気がしたんだけれど 気のせいね ふと風のリズムに スカートがゆらゆらするのが 分かった 薄紫の香りがして 私の心の隅をつついても 君のことなんて 思い出したりしないわ 薄紫の香りがして 私の心の隅をつついても 君のことなんて 思い出したりしないわ 君のことなんて 思い出したりしないわ