瞬く間に夏は通り過ぎていく 心の奥の方で君の声が木霊する 「もう戻れないよ」って君が呟いて そんなの解ってるって 何度も言うなよ どうしたって忘れることは無い 遠い夏空に浮かべた 夏の蜃気楼 記憶の片隅に残る騒がしい声 茹だるような暑さの中で 透き通る優しい唄 「もう戻れないね」って僕も呟いた 少し寂しくて昨日のことのようで いつか僕らの記憶は薄れて 忘れていくかな切ないね 時は流れていく もう戻れなくたって いつ忘れたって また夏は来るさ 僕らが死ぬまで 誰かが薄らとした夏を どこかできっと覚えてる 淡い夏空に浮かべた 夏の蜃気楼