甘い言葉にしっぽ振りながら 「今すぐ行くね」って便利な存在 予定が入ったとか仕事が長引くとか 貴方の「絶対」なんて脆く儚い 視界の片隅に転がってるピアスが 「二番手は黙っておきな」と睨む 髪型も洋服もメイクも真似て それでもあの子にはなれなくて 首筋に噛みつきたいと願うほど 貴方が遠く霞んだ 鞄の奥底 時々震える 携帯の中は甘い言葉と 浮かれたスタンプが行き交ってるラ イン メモリーギリまで詰まってるんでし ょ 洗面所の隅でピンクの歯ブラシが 「泥棒猫」と罵る 夜じゃなく昼間の貴方の隣を 陽射しを浴びて歩きたいのに 朝にはもう魔法が解けてく運命と 知って堕ちる蟻地獄 いつでも二人は曖昧で 言葉にすれば消えてしまうの せめて夜が明けるまでは 温かな腕の中に居たい 口癖も慣れないヒールも真似て それでも「君のままがいい」とか ふざけないで それでも私は二番手 使い捨てのおもちゃなの 髪型も洋服もメイクも真似て それでもあの子にはなれなくて 首筋に噛みつきたいと願うほど 貴方が遠く霞んだ