秋寂て 山風の立つ 現世の 満ちぬ月明かりに 奉る御神楽 奏デ歌エ 炎灯セ 杯ヲ注ゲ 光満タセ 奏デ歌エ 炎灯セ 杯ヲ注ゲ 光満タセ 今宵月は満ち 冬の竜は舞い降りる 戦いの季を引き 遠き国と繋がる 尽きる光 土の響き 弔う星 世界に鳴り 生まれる太陽 浮かべる杯 祝う明かり 魔法が地に落ち かつて亡くした 御命迎える篝火 隔世との挟間 巫女の送るともしび 流れ至る幽けき時 やがてきたる 花開く春のため 女神の引く絨毯の上 終わりのなき 氷点下が覆いつくす 竜よ 地に降りよ 竜よ 地に祝福を 竜よ 地に豊穣を 竜よ 地に降りよ 黒い羽ばたき 橙の花を散らして 紫の夜へと その祈りを舞い上げる 冬ざれて 山懐に入る 常春の 煙る影嵐に 送る千寿の花