Track by現実みろ
一人立った 幽寂の街角 眠る死人の 夢に満ちて 冷えた頬に 触れた指の熱さだけが(痣のように) 狭く滲んで ぼんやり残る 吐いた息が描く綿雲 辿る道は闇のなか そっと浮かぶ月の味 掬う銀色の匙 ゆらめいて舞って散って溶け出す 音もなく落ちる星屑(ほろほろり) 運んで抱いてぎゅっと詰め込む 透明な世界の中に また今日もただずっと見送る 彷徨った影の行先(この場所で) もうちょっと待ってきっと迎える 白銀の解け出す朝を 閉じ込めた夢の瞬き 楽園を創り続ける