ふわふわのからだ 懐かしい匂い 涙を吸いこんで ぺったんこの毛足 見返りも求めず ただそばにいた 幼い頃からの 僕のともだち 「どうして忘れちゃうの?」 「どうして傷つけ合うの?」 綻びる心を 人は愛で縫い合わせる 可愛がりすぎて 綿が飛び出した キスした分だけ 鼻がつぶれた 抱きしめるたびに 汚れ ほつれていく こんなふうに僕らも 愛されてるはずさ 無くしたものはなんだろう 大事なものだったような 光が強いほど 色濃い影で見えなくなる 生まれてから 今まで すりきれるほど撫でられた くたくたのボロボロ それでいいの それがいいの 可愛がりすぎて 綿が飛び出した キスした分だけ 鼻がつぶれた 抱きしめるたびに 汚れ ほつれていく こんなふうに僕らも 愛されてるはずさ