フェルメールがまた観たいな あの頃の僕じゃ気付けないな フェルメールがつけた ⽿飾りのように 「ごめんね」って少し気だるそうな 僕は さよならに代わる⾔葉が何度も 探しても浮かばない 君に別れを告げて それから 独りで過ごすことにも慣れて ⼤⼈になった その時にふっと思い出す 君がそっとはにかむ 袖に⼿の温度が触れる この⼼を満たしてく 瞳の奥で溢れた静寂を フェルメールがまた観たいな あの頃の僕じゃ気付けないな フェルメールがつけた ⽿飾りのように 曖昧で静かに光る君の美しさに 君とほら 眺めてた あの瞬間、あの⿎動が 今ここで蘇る それだけで痛いや 瑠璃⾊の肖像画に君が重なる こんなに綺麗に映っていたんだ その時にふっと思い出す あどけない性格 刹那的な快楽 そんな僕をいつも我慢していていて 許して好いてくれてたって? そんな事⾔われたってそりゃ 気付けない 今の君をどうにか 無理に呼び⽌めたとして 僕を捻じ込めるも何もその余⽩は 無いんだよ やっぱり戻ってよ、って そんな僕の⾝勝⼿が嫌になんだよ フェルメールがまた観たいな なんて間違っても⾔えやしないな 会いたいな、 なんて願う権利なんか無いから 僕には でも 美しいな 本当、君は 今更わかっても仕⽅ないな フェルメールがつけた ⽿飾りのように 曖昧で静かに光り続けてた この胸で永遠に⽣きる君の美しさに
