走り出していたことを 君を見て気づいていたんだ ふたり過ごしたたくさんの日を 抱きしめて手放してみた 忘れかけて思い出して 降り出した雨の中で 灰色だろう何色でもいい ただ君と 手を繋いで やっぱりね 会いたくて今会いたくて 夜空を見上げて探した 手をのばしても届かないほど 滲んでてぼやけていた 濡れているコンクリート 名前さえわからない花と もう少し此処にいたいから 生ぬるい風を纏う 熱を帯びた髪が濡れる 目を閉じて忘れてしまおう ぼんやりした光がさして 淡い空気がゆれる あの日の空だけを覚えているの 戻らない気持ち探した 手をのばしても届かないほど 滲んでてぼやけていた 不意に音が鳴り響いて 打ち上がる花火に見惚れて 曇り空にゆらゆら浮かぶ 君の声 君の匂い やっぱりね雨音が耳を濡らして うるさくて進めないかも 弱虫な顔見せたくないよ 格好良くさよならするの やっぱりね 会いたくて今会いたくて 夜空を見上げて探した 手をのばしても届かないほど 滲んでてぼやけていた