Track byANATAKIKOU
駆け登る扉の前 爪先見つめたままで 片手には花束だけ 黒さに沈む向日葵 うなだれた参列から 覗いた白い車に お日様が照らしつける 見慣れた助手席のシミ 飼い主無くしたセダンに頬を押し付けた 駆け登る灯りの下 このまま一人で眠ろう いつまでこの場所から 流れる古びた歌を 口ずさむ慣れた振りで震えた手を隠す 目覚ましはいらなかった あなたが眠り続ける 駆け登る灯りが消え それでも一人で歌おう