じっとして 融けていくのを見る 手のひらの縁をなぞるように ちょっとだけ 歩けるようになる 君と僕を繋ぐ道をひいて 崖の向こう側くらいは 温かくしておきたい 深く深く 僕の声の深くのところ 大昔に抉られた傷跡が 君と僕を繋ぎ合わせ 涙を越えよう 少しずつ重荷を解いて 抱えてあげる じっとして 融けていくのを待つ 波風を立てないように 山が据わるように ちょっとだけ 歩けるようになる 君と僕を映す道が出来て 傷を隠すため 綺麗になっていく ふたりの深い底の天国で 手を結んでおきたい 深く深く 僕の声の深くのところ 大昔に涙にかわった道筋が 君と僕を繋ぎ合わせ 涙を越えよう いつの日か君が発てるように 深く深く 僕の声の深くのところ 大昔に抉られた傷跡が 君と僕を繋ぎ合わせ 涙を越えよう 少しずつ重荷を解いて 抱えてあげる