いつも小指の爪が少し欠けていて 思い掛けない傷を作ってしまうの 求められたらそれでもうおしまい あなたも私もチャンスは一回よ 雨上がりの熱帯夜、 水溜りに映るのは あなた好みの妄想、 手垢のついたドラマでも 痛くして、してくれるのなら 少しは目が覚めるかもしれないわ 手作りのジャムとパジャマと珈琲 みたいな幸せは 遠くから見ているぐらいが 丁度いいの 『家は散らかってるし』 それでどうしてわからない? 次も明日も今度もクソもない 眼と眼を合わせたままつく嘘は 本音が混じってしまいそうだから どうせするなら眼を閉じて そしたら私もあなたも誰でもない ちゃんとしたりしないで 最低な気分を味わっている時だけは 胸が苦しい理由も 私のせいじゃないって思えるの いつも小指の爪が少し欠けていて 気になってしょうがないの 思い出すのは何故か 愛し合えた人じゃなく 嘘に塗れたあなたのことばかり