ハッピーエンドは細やかなもの ちゃちなケーキの甘さのような 数本のたばこを吸うような その中で 油断をしたその表情に 君の弱さを見つけてしまうから 泣ける映画でも流しといて 眠ろう 安いジャンクフード 垂れ流しのTVショー 薄暗い部屋ん中で眠りにつこう 溶けかけたアイスのように瞼閉じて 古い順に消していって 新しいプレイリスト 君好みに染まって変われたみたい って煙に巻いて忘れさせて 微睡んで暗闇に溶けてった 宙を舞う煙の中に 曖昧な物言い 何を隠しても 腫れた目は隠せないよ 目を逸らしてもダメだよ 140以上で証拠も残らない 呟きは今日だけの二人の秘密 貴方を知るほど自分を忘れられる ハッピーエンドを今迎えるよ 勘違いはぬるいシャワーで流れて 分からない言葉の音だけが鳴り響く 寝顔はこの映画のように 見飽きないって綺麗事並べて 寝たふりした君が手を握って 眠る夜 あの正しさは押しつけだった 食わず嫌いする大人だった 無知なことに期待して僕ら あてどなく夢を見よう こんな人生はきっと面白いし この共感は他人じゃ分かりやしない エンドロールまで先は長いし ソファで語らうストーリー ハッピーエンドだ 今日にさよなら ふてくされた涙を拭って くだらないジョークで笑わせて 映画みたい 溶け切ったアイスは甘い水に 煙は窓の隙間に消える 魔法が解けるまで夢を見させて