月の裏の影が揺れて 遠い声が胸を撫でる まぶたの裏に あなたの声が滲む 記憶の端で 甘く囁く 手が届かない距離でも その響きだけで 夜を貫く 言葉は消えて 風の中へ でも私は その声に縛られている むせかえるくらいの 愛を思い出して 夜(よ)ごとあなたを探してしまう 胸の奥 刻まれた旋律が 今も震わせる この胸を離さない 夢の中でも あなたを呼んでる 声にできない 想いばかり 触れられないのが こんなに痛いなんて 知らなかったの あの日までは 静寂の奥に 浮かぶ面影 私の鼓動に まだ溶けている むせるくらいの 愛を抱いてた 今もあなたを想ってしまう 声の痕 拭えぬ記憶が 今も響いてる この胸を離さない 深い海の底に堕ちていくように あなたの声が 遠くなる それでもまだ 私の中で その名前が 囁いてる むせかえるくらいの あなたの記憶に 何度でも涙こぼれてく 見えなくても 消えなくても この愛が 胸で生きてる まぶたの裏に あなたの声が滲む そのまま 眠りにつくまで
