黒い猫が私を見下ろして笑う 声は辿々…ガサガサ ねじ込まれ… 嗚呼 破り捨てられた記憶の隙間から 覗くのは誰? 招かれていた私と招かれてざる私 指を重ねて取り繕う 格子に切り離された 彼方と此方 触れてしまえば搦め絡まる連鎖に 叫びは喰われ行く 黒い猫が私を見下ろして嘆く 声は絶え絶え…ガサガサ ねじ込まれ… 嗚呼 気の迷いの愚かさ 絶望の儚さを 唯一許されてた涙が語り終幕へ 嘲笑うその声に… 生に獅噛ミ付く事への 無意味さを知る 指を重ねて取り繕う 格子に切り離された 彼方と此方 触れてしまえば搦め絡まる連鎖に 叫びは喰われ行く