タウンホールの灯の下で 人が死んでいた 寒くて暗い夜の中で 誰かが殺されていた 何人かが口をそろえて そう吐きすてた 逃げた男が 俺によく似てたと ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース だから逃げ続けてる 酒場の窓から響く 汽笛が胸をえぐる 乱暴にドアを開けながら いきなりポリスがどなった 「見も知らない誰かを 無様に撃ち殺した お前はとんでもない ひでえ野郎だ」 ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース だから逃げ続けてる 価値もない男さ いつからか俺は 太陽も見ちゃあいない 捕らえられアリバイを聞かれても 答えられはしない 罪に頭(こうべ)を垂れるだけ あの晩そうさ俺は 親友(マブダチ)の彼女の 腕のなかにいた ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース だから逃げ続けてる 線路の脇に倒れた男が 息たえる前にいった 胸の金を渡してほしい 愛してると、妻と息子に 幸せにと、覚めてく夢のなかで 俺は気づいた 冷たくなってる体は 俺だった ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース いつまで逃げ続ける ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース ランナウェイ・ブルース 死ぬまで逃げ続ける