涙ばかり見せてずるいよと 何度も言われながら育ちました 人の痛みが人より分かるのは 罪なのでしょうか 人の悲しみが人より分かるのは 悪い事なのでしょうか 喉まで出かかった言葉を 噛み砕き 嗚呼今日も いつもの燗と一緒に流し込んだ おぼつかない足で寒空を歩くのは 朦朧とした目に映る流れ星の 流れた跡が束の間だけ残るのを 眺めては明日の希望を貰っている それを僕は海月星と呼んでサ 今日も見れますようにと祈っている 寂しがってばかりはいられないと 何度も言い聞かせながら育ちました 人の温かさが人より恋しいのは 罪なのでしょうか 人の優しさを人より欲しがるのは 悪い事なのでしょうか 届けることができない言葉を押し 殺し 嗚呼今日も いつもの冷と一緒に沈めました 嗚呼 海月星 もう一度見せておくれ 何も届かぬ言葉は初雪と一緒に 宙に舞いながら混凝土に溶けたのさ 今日もカシオペア 見えずもがいている おぼつかない足で寒空を歩くのは 朦朧とした目に映る流れ星の 流れた跡が束の間だけ残るのを 眺めては 明日の希望を貰っている それを僕は海月星と呼んでサ 今日もきっとどこかへ導いている