~♪~ いつものように幕が開き 恋の歌 うたう わたしに 届いた報らせは 黒いふちどりが ありました あれは三年前 止める アナタ 駅に残し 動き始めた汽車に ひとり飛び乗った ひなびた町の昼下がり 教会のまえに たたずみ 喪服のわたしは 祈る言葉さえ 失くしてた つたがからまる白い壁 細いかげ 長く落として ひとりのわたしは こぼす涙さえ 忘れてた 暗い待合室 話す ひとも ないわたしの 耳に私のうたが 通りすぎてゆく いつものように幕が開く 降りそそぐライトのその中 それでもわたしは 今日も恋の歌 うたってる