星と虹の詩

歌詞

新しい暮らしの中で 忙しなく過ぎた季節 流れゆくものの中で 薄まっていったものたち いつの間にか変わってしまったよ 気づかぬまま変わってしまったよ どこかにひとりで行くのも なんだかんだ楽しいし 色づいて見える景色の 綺麗な場所も見つけた いつの間にか前を向けてたよ ぼくひとりで前を向けてたよ 春半ばの雨に打たれて その微かな温もりに 急ぐことも忘れたまま 通りを歩き続けた 「懐かしさ」で透かして見えた あの頃は瞬いていて 苦しみや痛みでさえも もういつかの過去のこと いつの間にか消えてしまったよ 見えない場所に消えてしまったよ いつの日かの街の風景 届かない過去のすべて 明け暮れに繰り返すうち 遠い場所へ流されてく いつの間にか失くしてしまったよ 大事なもの失くしてしまったよ 家路を急ぐ人混みに紛れて 終着駅の待合室にひとり ぼくはずっとここにいたよ 明日が来るのが怖いから 雨上がりのアスファルトから たちこめる涙の匂い またひとつ届かなくなる お礼ひとつ言えないままで 空にかかる七色の橋 すぐに消えた陽だまりの中 やがて星が降り始めたら 家へ帰る支度をしよう