原罪ラスヴェート (feat. 鏡音レン)

歌詞

指先に罪の香り ひたりと滲む 硝子越しのラスヴェート 剥き出しの後悔が 囁き蠢き 蛹を破り出る 崩れ落ちる業火の調べ 滴る雫に飢えた喉 呪いみたいに疼く乾き 頬を撫でた手は濃やかに 赦しを乞う唇の赫 この身を以て壊したのに 流れる想い愛か罪か 赦されるはずなどありませぬ 血濡れに 光る聖書 妖艶に泣いて鮮やかにラビリント 刻薄な天秤に 愛さえ 情さえ ただ掻き消えて 「正しさ」は 青火の中 笑う赫い月 軽やかなショコラトカ 冷める紅茶の惑い 香りも 温度も 忘るるはずもなく 背を撫でる夜風の冷たさ 影に潜む牙が囁いた 「これが罰だ」と笑えばいい 器も心も壊されたい 赦しを乞う声が消えゆく 渇きは罪か背負う業か 生まれが選べたとするなら 罪も罰ももうありませぬ 吸い尽くす痛みの痕 さわりと動く心の奥アヴロウラ 闇ゆえに蒙昧に 施しを 癒しを 醜く願う 這い出でて 果実の杭 打ち込んで溶ける砂に煌めくルーナ 杯は満たされぬ 祭壇に 磔刑に 仄めく罰を受く 首が落ちる音が聞こえて どうすればよかったのなんてね 避けられぬ運命の先に せめてもの救いがあったなら 濡れた眼に 赫い涙 喉を裂き叫ぶ 不祝儀のプロローク 誰か赦しをおくれ 血の果てに 待つのは 崩れる愛か 慟哭に暮れる愛奴 祝福を受けて生まれ変わるのならば 杯は満たされた 原罪も 神罰も安らぐ音に消ゆ