言えない言葉とか、 消えない想いとかをぜんぶ、 持ち出して旅立つの-- 君がそそのかすがままに。 映画で見たような 星座の海なんかじゃないけど、 飛び出してみればきっと 臆病さを抱いたままでも輝くよ。 見えない星をなぞる羽は、 平熱を裂いてはぐれてくから。 その眼差しが、煙る青さが、 胸に残って燃え続けるの。 君を見つけた! たったそれだけが風になって、 高い空へわたしを連れてゆける。 逃げたり隠れたり、 そのくせ強がったりしても (それもぜんぶわたしだ)、 歌いかけるための声を 見つけられるはずと信じてる。 絶えない街の明滅たちが、 裾にまとわって離れない。 その眩さが遠ざかるたびに、 君の引力の強さを知るの。 目を覚ましても、 夢の続きへと手を伸ばして! 深い夜がわたしを待ち続ける。 涙にも、生きる理由や光が宿るから。