言いたいことは 言えないことでなんとなくあやまっ て 小さなため息をひとつ 山が緑色に染まるように 月が丸くなるように また笑えるといいな 晴れた朝の日差しに埃はキラキラ 光っていて あたたかい布団の中で 安心してまどろんだ 言うべきこともわからないから 壁の模様を見つめ 黙っているうちに涙は いつの間にか大きな渦を巻き そのうちにすべて飲み干した ただ僕は黙って見ていた いま、 どこ吹く風の彼方で 見えなくなったものは 遥か遠く光となって どこまでも瞬いた 境界線を越えて 行けるとこまで行くしかないよな 心のままに わかってるんだよ いざ凍える手を握り締めて ひとりで行けば いま悲しみと歓びの世界で歌う あなたがいる