“さよなら”が瞬きをしている 剥がれてく鼓動が立ち尽くす 「此処に居させて」 あなたはそう振り払った そばに居るのに 居ないみたい 痛みは 馴染んでる 見ないフリ 繰り返して 気が付けば ずっと 背中合わせだ 排水溝で溺れてる “青いままの交わした誓い”と “黙ったままの未来”が 廃棄を待機してる 飾り終えたような ふたりの写真も褪せてる あの日 渡した 「愛してる」って後の 僅かな あなたの間は もう 何があろうと 埋まらないから 今夜 終わらせよう さよならのキスで ほどいて 嘘も愛情も 哀しい笑顔は もう2度と 見たくないから 染み付いた思い出に 絆されてゆく前に そっと 吹き消そう 最終話を 2人で過ごした この街もこの部屋も 振り返れば 少し違って素っ気なく映るけど 子どものようなその寝顔だけは 変わってないから ずるいな “当たり前”と 見間違えていた 優しさに ちゃんと気付けていたら こんな結末にはならなかったのかな なんて、今更遅いな さよならのキスで ほどいて 嘘も愛情も 哀しい笑顔は もう2度と みたくないから これ以上あなたの 邪魔にならないようにと 拭って 言い聞かせ 仕舞って 仕舞って さよならのキスで ほどいて 嘘も愛情も 哀しい笑顔は もう2度と みたくないから 疼くまっていた曖昧が 今更 色付く 「恋なんていつもそう、 くだらない」って 行き場無い 涙が溢れた 夜が明けて 扉を開ける わざとらしく晴れた空だ