色彩が消えた夜に 飛び方を忘れていたの 煌々と光る月は 遠く夢のまた夢のようで 見渡せば灯る外灯 紛らわせるような気がして 寂しさ埋め合うようにたむろう 錆びた灯りを求めて フラフラ飛んでる 甘ったるい誘惑 纏ったこの羽を褒めてくれるのね もっといい気持ちにさせて 瞬間でもいいの 羽アリシンドローム 溺れた 貴方が消えた夜から 飛び方はどうでもよくって 眩いネオンの街が隠す せっかくついた傷さえも ぽっかりと空いた心の穴は ゴミ捨て場じゃないのに そんな茶地なものばかりを 詰め込んで埋めようとしても するりと落ちてくの 羽アリシンドローム 無限ループ こんなんじゃ満たされないわ 偽物ばっかりの羽アリシンドローム 抜け出せ 外灯にたむろう私は あの月を目指してたんだろう? 一人きりでも飛んで行けよ この羽が千切れてしまわぬうちに