僕たちは見えない明日を 一日も休まず 受け入れながらヒビ割れながら 自らツギハギで直して もしかして明日になれば 何か変わるかもなんて なんて健気でなんて怠惰で なんて幼気な生き物 時に愚かで 稀に狂気に犯されるのも仕方がない だけど僕らは「諦めない」を この遺伝子に刻まれて 呼吸のたびに希望探し求めるよう 形作られ こんなちっぽけな自分だけども 誰かのための何かに、なれるよう 願ったんだ はじめて産まれてきたの 右も左も知るわけないだろう 悲しみとこんなとこで 待ち合わせたつもりなどないけど どれだけ道迷ったか よりどれだけ間違えなかったか それが生きた証ならば そんな世界に用など こちとらないから この世に産まれ堕ちて いくらか時が流れたが 世界は僕を見知らぬそぶり 呼び出しといてそりゃないだろう てめぇのインチキがバレりゃ 他所 に五万といると 光の速さ 開き直りで 自己避難かわすスルーパス 人生上級者たちが まるで幅利かす時代 「白」か「黒」かの二元論が横行 ゆらめきさえ許さず 原告席に溢れ返る人、 被告席はもぬけの殻 言葉に刃つき立ててぶん回すような この時代に 「平気な顔が上手い選手権」 強制参加の時代に それでも君がいてくれるなら 明日も生きてみたいと、そう心から 願ったんだ 諦め方、いなし方 呆れ方と誰かのくさし方 それが時代の装備だって 信じる君のその笑い方 いつか消えてしまうのは 憎しみも愛しさも同じだろう その声の主に僕は今 どんな言葉をかけられるんだろう 悲しみの 先にも 君の声は トゥールル トゥットゥ トゥールル トゥットゥ 聞こえてくるよ トゥールル トゥットゥ トゥールル トゥットゥ 聞こえてくるよ トゥールル トゥットゥ トゥールル トゥットゥ トゥールル トゥットゥ トゥールル トゥットゥ 聞こえてくるよ 誰もが幸せになれるわけではない この世界 これを超える真実が どうにも見当たらなくて目眩がする 世界に溢れる ほとんどの夢なんか叶わない それをなんで 入学して一番最初の授業で教えない はじめて産まれてきたの 右も左も知るわけないだろう 悲しみとこんなとこで 待ち合わせたつもりなどないけど 「君が無駄にした今日は 誰かが生きたがってた今日だ」と 言われたとこでビクとも しない夜だってザラにあるけど 広い海に一滴の 目薬ほどの違いだとしても 僕がここに生まれてきた意味の 一雫を探して彷徨うような日々 「君じゃないと」が聞きたいの 君と僕の(くすぐったいよ) 希望ごっこ