隠れてた 夜のつぼみは 幹の下で二度もしおれて 眠らせた 実りは奥で 芽吹くたびに土を揺らして 両手の平を、すべてを太陽に任せて こぼれるほどの、 果実を好きなだけよそってみて ほろ苦く 欠けた心も やがては甘く滴るのでしょう 着飾る身を 脱ぎ捨ててまで 呼び起こして 百人もの、百年もの夢を託してみて 雨の覚めしどき ゆがむ鏡 悲しさを逆さまに 明日からは ほほえむ顔 映るの 両手の平を、すべてを太陽に任せて こぼれるほどの、 果実を好きなだけ盛って こころまでも、 からだも枯れるまで託して 溢れるほどの、果実を、 果実を好きなだけ