時間さえも足を止めた夏の真んなか まどろみの中 問うんだ ”やり残してることはないか" って 不自由さえ味方につけてた 日々がまだ騒がしいのは思い出じゃ 足りないから サンデイ 夏の幻 どうか君に見えるように 追いかけた 誰にも耳は貸せないままで 冷めない熱を溶かしてこのまま連れ 去ってくれ なんて呟く 八月の空 南風が運んできた カレイドスコープ 肩を叩いた夕立と見えなくなってく 君の背中に叫びたくなったんだ 蝉の鳴き声に紛れてどうせ 届きやしないけど サイレン 町に響いて空が赤く染まる頃 気がついた 僕らの今こそが蜃気楼 サムデイ 魔法が解けてここに何が残るだろう 寄せて返す波 洗い流して 誰にも奪われない 等しく訪れる 約束より確かな世界の決まりごと 深くついた溜め息も生きてる 証になって輝いている 戻れない季節に想い馳せれば 失くしたものにもまた出逢えるさ 醒めない熱に浮かされ あてなく旅を続けよう 気がつけた 僕らの今こそが蜃気楼 サンデイ夏の幻 どうか君に見えるように なんて独り言 瞬きをした ひろがる 八月の空