遠くから 朝を連れてくるバイク 空だけが 白み始めていた あといくつかの感情が ずいぶん長いこと迷い子 哀しさも 疾しさも わかってほしいわけじゃない 朝5時 想いの強さを知った あの夜 あの場所へ 行かなけりゃよかった そうすれば よろこびを知らぬまま ただの抜け殻のまま 吐き出した煙に巻かれ 朝もや なにもかも一人で全部 やらなくていいと 知るまでの Steps I took What I loved 愛の囁き さりとて 枯れて散る 葉のひとひら 青の 微睡みから戻って 窓越し 薄灰が ずっと続いていた もう一度 よろこびを知らぬまま ただの抜け殻のまま どうもありがとう そばにいてくれたこと いまも暖かい それなのにひたすら痛い いつかそのときまでは その瞬間が来るまでは 漂う 抜け殻のまま