腕を伸ばしてよ ねえ 大きな呼吸をひとつ リラックスして それから川べりで昼寝でもしよう 甘いものは今は気分じゃないな 珈琲を飲む あなたの書く線がとても好きだ 幽かに曲がる 永遠より少し短い時間 それってどれくらいだろう 「懐かしい」と言ってから 懐かしさの理由を思い出そうとする そんなあなたの横顔 プールに仰向けで浮かぶ 水の振動の音 昨日どうしても知りたかったこと 今はもう忘れている あなたにとってはじめてのことが まだなにかひとつでも 残っているのなら それを全部一緒にやろうよ 身体に残ったすべてのものを 手付かずのままにして話そう それから それを全部一緒に捨てよう 笑い転げて溶けてなくなる