水たまりに映る影を見た 些細なことがチリツモになって 見違えるほどに丸まった背は 気の抜けたソーダみたいだ 帰る場所が私にはある 当たり前じゃないことお分かり? 泣き虫な僕とまた会えた 手を繋いだまま帰ろう 傷口には魔法をかけて 飛んでいけ 痛いの痛いの 嘘のように気が紛れていく “ただいま”と“おかえりなさい” の交差点 ドアの向こうに漂う暮らしの模様 真新しいものほどノスタルジアを 連れてくるわ 今日は何曜日だっけ? がむしゃらに日々を重ねて 励み チリツモになった 答えはいらない 手繰り寄せてみる さもありなん 誰でもない僕のため みっつ数えたら目を開けて もういいかい?って聞くの 流れる月日も音のように巻き戻る シナリオ通りか否かで鬩ぎ合う 靄の向こうに隠れた文字をさらう 生まれたばかりの遊びがまた僕を 子どもにする “ただいま”と“おかえりなさい” の交差点 ドアの向こうに漂う暮らしの模様 真新しいものほどノスタルジアを 連れてくる 涙流して笑う たわいない日々を 塵も積もれば 山から見渡す歩みの地図から けたたましい木魂かえってくるわ 話をしよう ただひとりで