ありふれないでいて 希望を捨てなかった 者達として 波打ち際にていざ 僕ら 運命を打ち返すとしたら 本当の空 本当の海が 愛に 恵まれ なかった 過去 さえも 抱きとめて 幸せを追いかけないでいい それはどこまでも遠いから 幸せが追いかけてくるような 僕らでいよう笑い声を寄り添わせて こだまするように 響き合って やっと生きてこれたような 僕らだからこそ 錆びつくほど輝いてもない ただ泳ぎ疲れて眠たい 水しぶきの 影に隠れて 涙のうちの幾つかを 君に打ち明けて どんなに広い寝室でさえ 夢のなか空間を保てず 何を手にしたって子供みたいにほら 好きなこの手を 握りしめた日に勝てない 砂漠に埋まっている水車に 降る雨のような仕草でそっと あなたが笑ってくれたから もう少しだけ あと少しだけ 生きてゆけそうだ 幸せを追いかけないでいい それは遠く逃げてしまうから 今まであった嫌なこと 全部 忘れるくらいの 「今」を 生きる人でいよう
