曇り切った窓の横で 君に酔って膝を抱いた 背中合わせのまま 聴こえた鼻歌 手探りで指に触れて 僕らずっと雨を見てた 背中合わせなのに 聞こえた秘密のはなし 水色のまちの声を その肌に見つけたから 多分偶然さ 風船が 湿ったくち離れたら 知らないフリして僕ら間違えよう 泥濘に足を取られる 紫陽花の交差点に 雨音が濁して 聞き逃した湿った足音 世界の不揃いな鼓動 かすれた鼓動 君の大事なまち僕に見せて 白い横顔が 遠くに思えたって 今は良いのさ。 水色のまちの声を その肌に見つけてほら これも偶然さ 風船が 湿ったくち離れたら 知らないフリして僕ら間違えよう