さよならから 始まった今だ 逃げるように 家を出てきたけど 大嫌いだった あなたに認めて もらいたいから ここにいるのかな ねえ この世界が 呉れた出逢いは そのすべてが やけに曖昧で 寄り添う人 立ち去っていく人 不思議なほど きまぐれなもの だんだん暮れてゆく街角 聳え立つビルの日陰 流されてゆく人波と 前に進めないこの両足 街を彩る歌や 電車の広告が いつも誰かの夢を弄ぶから 負けられないような 赦されたいような ハロー まだ 終わらせないで 進む先に 転がる石ころを ひとつひとつ ずっと数えながら たどり着いた この現実に 今もなんだか 自信もてなくて あれからもう しばらく経つけど 今はどこで 誰と何してるの 便りがないのは なんとやらって言うし 元気だったら それでいいけどさ ああ 間違っていたとしても 今でもほしくなるよ このまま目をそらす強さと 自分を欺く賢さを 見慣れた朝に 目を覚ます度 繰り返す今日に圧し潰されそうで 古い映画できいた 優しい台詞のように グッバイ どうか ただ見守ってて 当たり前のように いつだって 思い通りに いくことはないけれど うんざりしてばかりいた日々も 今はなんだか 愛しくなるね 偶然すれ違った 誰かの存在や 何気ない言葉に 救われていくの 望んだはずの場所に 明日いなくても ハロー まだ 終わらせないで 今年もそろそろ 慌ただしくなって もうすぐこの街にも雪が降るよ 不安も迷いも 全部置いていこう グッバイ どうか ただ見守ってて さよならから 始まった今だ ありふれてる こんな日常も 目覚める街に かすむ朝靄と 白く煙る 排ガスのにおい 私はまだ ここで生きてゆくよ 今の私を愛せるようになる その日まで