微かに湿りを帯びた風が 頬掠め地上を巡ってく 敷き詰められた空は上から 私見下ろし光り輝く 地の裏から照らす太陽は 地に臥す私など目もくれず 地上に降り頻る星達は なにをせずとも輝きを放つ 縋りついた空の上 届く気がした星達に 理想羨望だけで私は輝くの 無駄足掻きの輝きでいつか あの星達のようになんてさ 世迷言だとはわかっていた 本物など遙か雲の上 苦しみもがきながら描いた 理想すらただの理想のまま 粉々に砕けた夢だから 輝く星にはなれないや 誰かが“願えば 叶う”とか “努力すれば報われる”だとか 無縁な私は ニセモノ 見上げるの 本当の光を 煌びやかな輝きに眩んだ 目の前には叶えたい姿が 手を伸ばしたら届くと願った 空を掻く手に何も残らない 天と地ほどの差は埋められるの? 天と比べ地は何が足りないの 天を仰ぎ地を這う石ころは諦める タイミングすらわからず 夥しい数の足跡は 立派に見えるだけのガラクタ 見栄が作り出してた虚栄は 傷だらけの自分を隠していた どうか願いが叶いますように 夢が叶う人は一握り 私は一握りを際立たせるために 生きてるただの捨て石 過去に溺れ苛まれていた 卑屈か事実か分からぬまま こんなに焦がれた夢だから 手放すことだけできないや 最初から狂ってた歯車 間違い とわかっているなら 早く答えてよ ニセモノと 教えてよ ほんとの姿を 太陽が照らし夜空輝く 星にはなれないから 地上に根差しいつか華咲く この絶望を歌うよ 頭上降り頻る星明かりが 眩しすぎてクラクラするから 暗がりが恋しくなる時は 目下に咲く花見てほしいな 踏みつけられても構わないや 私は何者でもないから 見つけてもらえるまで歌うよ 気づいてよ 地に咲いた星を