飛び出したのはきっとただの 予感じゃない 僕は見えない手を取った ポケットの中には雑多に詰め 込まれた ガラクタ弄ぶような 僕らにとって世界とは地図にも 載ってないほどの 草臥れきったこの場所だった 友よ 浮ついたままの僕の 傍にいてくれないか 着古した肌に触れる闇模様 くたくたの朝が僕らの悴む ナイフに熱を灯す間 静寂を破る ふざけた遠吠え Good night silly ghost 強がる ポケットの奥では ぎゅっと握りしめてた 拳を震わせながら 無色透明 闇の奥 ゆらめく何かがこっちを覗く 泥濘んだ路を照らす 月明かり纏って どこまでも行ける 君の靴音 くしゃくしゃに濡れた髪の水滴を 振り払う 見失わぬように 僕らにとって世界とは埃被った 辞書の中 ささくれ立った今を抜けて 友よ 浮ついたままの僕の 傍にいてくれないか 着古した肌に触れる闇模様 くたくたの朝が僕らの悴む ナイフに熱を灯す間 風はずっと遠く