迷わずに選んでいたなら どれほど良かったか、とか 滑らせた口が思い出させた 替えの利かない誰か 狭い部屋 色濃い 愛と闘いの跡 淡いだけの日々を 過ごしていたわけじゃないと 微笑んでくれ 振り返る以外に できることがないから ふと呼ばれた気がした そんな気がした 一人に慣れたはずが 今もまだ見ている夢の続きを 数えきれぬ夜を経て増えた 貴方の知らない刺青も こうして言葉にする度 自分にかけてしまう呪いさえ 心地良いと思うほど 愛していたと思う 例えば瓜二つの尺度を 持ち合わせていたとして 互いを求め合うように デザインされていたとして 限りなど無いと信じていた 海の底に手が触れたら いつしか当たり前として 受け入れてしまうのはなぜ 終わりを悟らせない 軽やかな態度と 微睡の中に混ぜた 優しい嘘で 遠ざけてくれ 忘れ難いくらいが 俺には丁度いいから ふと呼ばれた気がした そんな気がした 一人に慣れたはずが 今もまだ見ている夢の続きを 数えきれぬ夜を経て増えた 貴方の知らない刺青も こうして言葉にする度 自分にかけてしまう呪いさえ 心地良いと思うほど 愛していたと思う とりとめのない瞬間ですら 不思議と全てが美しいよ 貴方がよく頭を乗せていた 太腿に残る重みも この先もしも 誰とも何一つ 分かち合えないとしても それで良いと思うほど 愛されていたと思う