君は弱いから 傷つけられても やり返せなくてただ泣いていたの? やり場がなくて 握ったカッターナイフが 虐めているのは 弱い自分 隠してた傷を見せて 君が虚ろに笑った 「覚えてないんだけれど 辛かったんだ」 傷だらけの君が笑うことは ガラスに注がれた光みたいに 乱反射して 綺麗で 眩しくて 胸が苦しくて 上手く笑えないよ 今君が生きていることは 傷だらけで生きていることは 今にも消えてしまいそうな 奇跡に思えたんだ 「優しくなんかない」 「私は弱いだけなの」 夥しい傷は君を許してて 消えない傷に耐える君は 優しくて強く見えたんだ 傷つく度に何度も 消えたいと願う僕らは また傷ついて いつか消えてしまうのかな 傷だらけの君が笑うことは ガラスに注がれた光みたいに 乱反射して 綺麗で 眩しくて 胸が苦しくて 上手く笑えないよ 今君が生きていることが 泣きながらでも生きていることが とても綺麗だと思ったんだ ごめんね、今日もありがとう 君に消えないでと願うことは 僕の我儘だな ごめんね、ありがとう 生きていてくれてありがとう