目覚めたガラス越しに 霞んだ僕が眼を擦る 憂鬱な夜更けを背に 陰鬱な朝が顔を出す すれ違う 交差点 移ろう影 寂し気に吠える街の群れは 忙しない はしゃいでは書き留めただけの 歌を数え 不安な僕にメロディーが目覚めたら 歪んだ音抜けて 悲しい夜を飛び越えて あの頃、よく聴いた あの唄を届けてよ ぼんやりと色褪せた雲ひとつ ベルリンのステップで街を抜けて 遠退く 路地裏に腰掛けたままの雪が溶けて 綻ぶ春の花言葉が目覚めたら 咎めた頬を寄せて 悲しい夜に火を付けて 二人でよく聴いた あの唄、もう届かない 路地裏に腰掛けたままの 僕は朽ちて 不安な夜に沈む僕は浮かぶかな 離れた心寄せて もう一度僕に火を付けて 二人でよく聴いた あの唄を届けてよ