冷たい空気 肩で往なしながら 覚めない夢の中を進んでいる 目に痛いほど 道端明るのは 先週末と変わらず売り切れの缶 コーヒー 指先まで満ちていた希望は 今は足元で燻っている 忘れてしまいたい今日に 引きずられて 置き去りのままの荷物残したまま 忘れてしまいたい昨日に連れ去られ 誰でも考えるような つぶやきは夜に溶けた 乾いた空気 強く噛みしめてる 私はここにいると確かめてる 惑わされて 振り回されては 振り出しから見据える光 アスファルトこすり 通り過ぎる音 身を縮めてはやりすごした もう思いだせない昨日に 引きずられて 足元にころがる石を蹴とばした 忘れてしまいたい明日に連れ去られ 誰でもない誰かの 耳鳴りは夜に消えた つぶやきは夜に溶けた