春のそよ風 ヒラヒラと 切なく揺れる木々たち 公園へと歩きながら 嬉しそうに笑ってたね 長い月日を数えては 変わらずあなたは笑顔で 生きる喜びと希望を 僕に教えてくれたね 小さなその身体で 心配かけないように微笑んでは 僕の手をギュッと 握りしめてくれたね 来年もまた一緒に あの公園へと出かけよう 約束を果たす日まで 「頑張るからね」って あなたが呟いた 3月の雨ポツポツと 涙と共に落ちてく かじかむ手を合わせながら 夜空へと願い込めた 悲しみの無い世界など この世にはまだ無いけれど それでも僕は探してた あの日の誓いの為に 痩せ細った身体で 心配かけないようにうなずいてた あなたの手ギュッと 握りしめていたのに 来年もまた一緒に あの約束を果たせぬまま かすかに震える声で「ごめんね」 と囁いたあなた 目を閉じた どんなに歳を取っても あなたを忘れはしないから うつむき歩く公園 見た事ない綺麗な花が 咲いていました